ライフプランの作り方。節約も資産運用も、まずは人生のシミュレーションから!

生活防衛資金の算段がついたら、次にライフプラン、すなわち将来のキャッシュフロー計画をつくりましょう。

投資はあくまで余裕資金でおこなうものです。

近い将来に結婚やマイカー購入などを控えているのに、そのお金を使って投資をするようなことがあってはなりません。

まずは、これからの人生でどれぐらいのお金が必要なのかを把握するところから始めましょう。

ライフプランとは

「商社のゲーム」では、定年までの長期間を活用したインデックス投資をおすすめしています。

大切なのは、定年まで不本意に取り崩すことなく、粛々と積み立てられる計画性です。

最低でも10年、できれば定年までのライフプランを作り、無理な投資運用をしないように十分気を付けましょう。

 

 
スワン
ちゃん
現金が必要になった時に、金融資産を売って現金化すればよくない?
 
ヤンピン
取り崩すタイミングで暴落している可能性もあります。10年以内に使うお金が見えているのなら、それは投資に回さず現金で備えておくべきです。

ライフプランの作り方

ライフプランの作り方は、5つのSTEPで終わるとてもシンプルなものです。

最後の⑤エクセルに落とし込むところが少し面倒ですが、記事の最後にフォーマットを付けておきますので参考にしてください。

  1. 収入を把握する
  2. 費用を把握する
  3. 資産を把握する
  4. 負債を把握する
  5. ①~④をエクセルに落とし込む

 

① 収入を把握する

給与を把握する

夫婦ともに、手取りの給与額を確認しましょう。

給与規定や昇給表、労働組合などがまとめている給与予測表があるはずです。

そちらを用いて中長期の手取り給与がいくらになるか、おおよその検討を付けましょう。

ボーナスを把握する

給与同様、手取りのボーナス額を確認しましょう。

業績や個人評価によってブレがあるでしょうが、あくまでおおよそでいいので、中長期の年間ボーナス額をイメージしましょう。

補助金を把握する

子供手当やその他手当など、行政からもらえる補助金の額と条件を把握しましょう。

月数千円~1万円程度の補助金でも、長期で見るとバカにできません。

 

②費用を把握する

次に、月々の費用を把握しましょう。

最初から細かい費用の予測を立てるのは難しいため、あくまで大枠のイメージ感を掴んでおき、数か月~1年ごとに見直しをして精緻なものにブラッシュアップしていきます。

その際、MoneytreeMoneyforwardなどの家計簿アプリもうまく活用したいところです。

 

③資産を把握する

①と②で収支を把握したら、次に貯金額(現金)や投資信託といった資産が中長期でいくらになるか把握しましょう。

「よし、投資を頑張るぞ」と意気込んでみても、無理な投資額を設定すると、どこかのタイミングで貯金額がマイナスになってしまいます

充分な現金を手元に確保した状態で運用ができるように、ちょうどいい投資額のイメージを掴みましょう。

また、マイホームを買う予定があるなら、「不動産」として資産計上しておきましょう。

 

 
スワンちゃん
貯蓄型の保険はどうすればいいの?
 
ヤンピン
別の記事で書きますが、そもそも貯蓄型の保険はすぐに解約した方がいいです。

④負債を把握する

主にマイホーム用の住宅ローンが該当するでしょう。

その他、奨学金などがあれば、そちらの残高や金利も把握しておきましょう。

 

⑤ ①~④をエクセルに落とし込む

最後に、①~④をエクセルに落とし込んで、完成です。

エクセルで見てみると、色んなことが見えてくると思います。

 
ヤンピン
子供二人が大学に行っている期間のキャッシュアウトは凄まじく、エクセルを作りながら両親への感謝の念が芽生えてきたことを覚えています。

また、何度も言いいますが、最初から完璧なものなど作れるはずがありません。

最初はあくまで大枠のイメージを捉えるものと割り切り、数年にわたってブラッシュアップを続けていきましょう。

どうせ30~40年の投資期間があるわけですので、焦らずじっくりと取り組んでいかないと、ストレスで身が持ちません。

 

最後に

ライフプランのフォーマットを貼っておきますので、以下からダウンロードしてご活用ください。

収入や費用はざっくりした数字が入っていますので、皆さまのご家庭用に適宜修正して頂ければと思います。

 
 

最後になりますが、ライフプランを作る中で、以下のような疑問が出てくることでしょう。

  • 携帯料金が何とか安くならないだろうか。
  • 保険っていくらぐらいが適正なのだろう。
  • 背伸びして家賃が高すぎるところに住んでいるかもしれない。

これらの疑問を一つ一つ潰していき、最適な資産運用を目指していければと思っていますので、これからもどうぞお付き合いください。